ドラクエは受け答えなどで「いいえ」を選び続けてもループして先に進めず結局同じになるというのがネタにされたり、
主人公がプレイヤーの意思関係なく・反対に動くこともよくあるのに
例:争った人間のどちらが正しいかとなったらプレイヤーはBは少なくとも一方的には悪くないと思うのにシナリオ上Aが正しいことになっていて主人公はAに加担する
どうして主人公=あなた なんですか?
(特にストーリーが濃厚になってきたシリーズ)
まあ、今は「主人公=あなた」なんて明記されたゲーム自体が少ないですけどね。
要するに「主人公がしゃべらない」から、その時主人公がどんなことを思って、どんなセリフを言ったかを、プレイヤー自身が想像することによって、主人公になりきってくださいということなんですね。でもさすがに、どの勢力に主人公が加担するかまでは、物語が一本道のRPGでは難しいところです。
でも「グローランサーⅣ(PSP版)」や「真女神転生Ⅲ」など、加担する勢力を選択できるRPGはありますよ。もちろん主人公は選択肢以外いっさいセリフなしです。
よく「主人公に感情移入できた」とか言いますよね。ゲームだけじゃなく、TVドラマなどでもです。でもそれは厳密には「共感できたことによる自己投影」なだけであって、「感情移入」じゃないんです。
「感情移入」とは、ドラクエなどの喋らない主人公とか、絵画の中に描かれてる人物とか、動物とか植物とか、そういう「物言わぬ、感情語らぬ存在」に対して初めてできるものです。「ああ、今彼はこういう気持ちなんだな」ということを自分自身が自由に想像し、それを対象に帰属させることが、本当の感情移入です。
そういう意味で、「本当の感情移入=自己投影」とも言えるので、「主人公=あなた」と表現してもかまわないという判断なんだと思います。
逆に、テイルズやFFの主人公に対して「感情移入できた」というのは、単に共感できただけであって、感情移入でもなんでもないんです。だからそういった作品は「主人公=あなた」などとは絶対に表記しません。
問題は、どこにポイントを置くかなんですよね。何をもってすれば「主人公=自分」になるのか、その解釈や線引きは、まさに人それぞれです。あなたの線引きからすれば、自分の意思と主人公の意思の一体化にポイントを置いてるようなので、「グローランサーⅡ(PS2)」なんかは、主人公はフルボイスで喋りますが、まさにどちらの勢力につくかの分岐がありますので、この作品ならあなたは「主人公=あなた(自分)」の作品だと感じるのではないでしょうか?もちろん、主人公がセリフを喋ったりフルボイスってことにポイントを置き、「主人公=あなた」はオカシイと感じる人もいます。
私もどちらかというと、あなたに近い考え方です。主人公を自由に動かせ、意思統一さえできれば、セリフがあろうがフルボイスだろうが関係ない。ただ、やっぱり自分との相性のいい性格というのはありますので、主人公の性格が自分に合わなければ「主人公=あなた」は成り立たないと思ってます。だから、性格変動システムがある「グローランサー」シリーズは自分にとって理想でしたね。
こういうことを深く考えて追求するのはいいことだと思います。でも、私もRPGやギャルゲーについては、しみじみ思うのですが、「シナリオ重視派」と、「ゲームらしい楽しさ重視派」に、大きく分かれてる気がします。
AmazonでFF10やFF12のレビュー見てみてください。見事に価値観が割れてますから。シナリオがよければいいという人は、FF10を評価しFF12を「シナリオが薄い」と批判する(まあ、それでもFF10のシナリオも薄いという人もいますが)。ゲームとしての楽しさを求める人は、一本道ゲーのFF10を批判して、FF12は「ストーリーは薄いけど十分楽しめた」と言う。そんな傾向が見て取れました。FF13は両方に叩かれてた気がしますね。
ギャルゲーにいたっては、シナリオ重視派がかなりの割合な気がします。
ギャルゲーの場合、「主人公がプレイヤーの意思に関係なく・反対に動く」ことが日常茶飯事なのはノベルタイプのギャルゲーですが、「主人公=あなた」とされた恋愛シミュレーションの場合でも、細かく要求し出したら「俺だったらこんなセリフ言わないのに!こんな行動とらないのに!」ということはあります。ラブプラスだって、登下校時の会話はプレイヤー置いてけぼりな感じだったし。
それと同じことで、RPGでも求めだしたらキリが無いと思います。逆にRPGなら自由度がある作品も結構あると思うので、そういうのをやってみればいいと思います。
でも、こういうことを考えることはいいことだし、メーカーに要望を出すのもいいことだと思います。思考停止するよりかは。
現実の生活でも、答えが実際には「はい」しかない選択肢、結構ありますよ…
ドラクエの「はい/いいえ」無限ループなんてかわいいもんです。
ドラクエで「いいえ」を選択しても結局は「はい」を選択するシーンは腹立ちますよね~。
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